今回はme2oさんよりリクエストをいただいています。 ファミコン版『ヨッシーのクッキー』を紹介しますよ(^^)
あー、これは遊ぶとお腹が空いてくるゲームなのよ(^^;)
本作は前年に発売された『ヨッシーのたまご』に続き、ヨッシーの名を冠した2作目のタイトルとなる。
当時のヨッシー人気は大きな高まりを見せていました。 デビュー作である『スーパーマリオワールド』はスーパーファミコン歴代1位となる約2000万本を売り上げ、初めての冠タイトルである『ヨッシーのたまご』も約200万本の売上本数を残しています。
ゲームだけじゃなくて関連グッズも色々出ていたし、勢いが強かったわね。 デビューから大して間を置かないうちに任天堂の看板キャラクターのひとりに成長したわ。
また、『ヨッシーのたまご』がパズルゲームだったことも良い方に作用した。 マリオのようなアクションゲームを遊ばない人たちにも受け入れられ、ヨッシー独自のファン層を形成することに成功したからだ。
この路線はしばらく継承され、今作『ヨッシーのクッキー』も同じようにパズルゲームとして制作されています。
右上でクッキーを焼くのはパティシエに扮したマリオ。
では画面を見ながらゲームシステムを確認していこう。 8×8のゲームフィールドの中にクッキーが並べられているだろう。 これを並べ替え、同じ模様のクッキーを一列に揃えると消すことができるんだ。
それでどうやって並べ替えるかだけど、まずはカーソルをクッキーに合わせてAボタンを押しましょう。 押しっぱなしのまま十字キーを上下または左右に入れればその方向に列ごとスライドするわ。
クッキーをスライドさせて並べ替える。
このとき、同じ列の両端のクッキーは隣同士と考えます。 例えば最上段のクッキーをさらに上に動かすと最下段に、右端のクッキーを右に動かすと左端に現れるんです。
感覚的にはルービックキューブをイメージしてもらえれば分かりやすいかもしれない。
Bボタンを長押しすると供給速度が早まる。
クッキーが足りなくて揃えられなくなっても心配はいらないわ。 時間が経つと上と右からどんどんクッキーが送り込まれてくるからね。
最終的に、接地しているクッキーを全て消すことができればステージクリアです(^^)
同じ種類のクッキー3つ消すとゲージが1つ点灯する。
次は右下のスペースに注目してみましょう。 ここにはクッキーのアイコンとゲージが並んでいますね。
このゲージは対応する形のクッキーを3個消すと1つ点灯していく。 これを5つ点灯させてみると…。
ヨッシーの顔を模ったクッキーが現れた。
ヨッシーを模した形のヨッシークッキーが現れるわ。 ヨッシークッキーはオールマイティで、どの形のクッキーとも組み合わせられるのよ。
ポーカーゲームにおけるジョーカーのようなものだな。 本作では特に最後の方になると欲しいクッキーが出ずに膠着状態になることがあるため、こうした救済措置は助かる。
スーパーマリオワールドでは心強いサポートキャラだったヨッシーですが、本作でもその頼もしさは健在というわけです(^^)
なお本作はラウンド制を敷いている。 ゲーム開始時に1から10まで選択できるが、数字が大きいほど難しくなっていくんだ。
各ラウンドは10ステージで構成されており、クリア時にはショートアニメが披露されます。 ラウンドが進むにつれて内容が豪華になっていくのが楽しくて、難しいラウンドでも頑張りたくなるんですよ(^^)
ラウンド1クリア時のアニメーション。
そうしてラウンド10をクリアするとエンディングとスタッフロールが流れるわよ。 これが一つの目標になるわね。
だがラウンド10をクリアしてもこのゲームはまだ終わらない。 むしろここからが本番なのだとさえ言えよう。
えっ、何かあったっけ?(´Д`;)
みどりちゃん…もしかしてヨッシーのアドバイスを読み飛ばしましたね?(^^;)
ヨッシーからのアドバイス(取扱説明書より)。
エンディングが流れ終わり『END』と表示されたら、そのまましばらく待つんだ。 するとマリオから祝辞と共にあるメッセージが送られる。
ドキドキ…。
新たなるラウンドへのいざない。
それこそはラウンド11を出現させる隠しコマンドなんだ!
な、なんですってえええ!?Σ(゜□゜;)
そ、そんなものがあったなんて…初めて知ったわあ!
説明書はちゃんと読んでおくことだ。せっかくゲームソフトを買ったのに、10分の1しかプレイしていないようじゃもったいないだろ。
うう、確かに読み飛ばしたかもしれないけど、でも時間差で出てくるなんてずっこいわあ(´Д`;)
…ちょっと待って、10分の1ってどういうこと?
ええ、本作の最高ラウンドはなんと99なんですよ。
待ち受けるは99のラウンド。
99!?
ってことは1ラウンドあたり10ステージだから…全部で990ステージもあるってこと!?
さらっと言われたけどとんでもないボリュームだわ…(´Д`;)
クッキーがキノコや敵キャラに。
そしてラウンド11からはゲームの様相も大きく変わる。 クッキーではなく、マリオシリーズお馴染みのキノコや敵キャラを消していくことになるんだ。
このキャラクター達は前作『ヨッシーのたまご』でも登場していましたね。 続けてプレイしたファンへのサービスの一環でしょうか(^^)
とうとう画面からヨッシーもクッキーも消えたけどいいのかしら…(´Д`;) あら?見慣れない甲羅が混ざってるみたいだけど。
そいつは『ノコノコの甲羅』と言うのだが、厄介なことに1ステージにつき1つしか登場しない。 つまりヨッシークッキーを使って消すしか方法がないんだ。
今まで以上にヨッシークッキーの存在が重要になりますね。 ありがたみが身に沁みます。
10ラウンド以前に比べて初期配置も複雑になってスピードも速まってるのに、そのうえそんなお邪魔キャラまで混ざってくるなんてただ事じゃないわね。 これを全ステージクリアするのは骨が折れそうだわ(´Д`;)
ここからが本番だといった意味がわかってもらえたか? なおラウンドは任意で選べるため、いきなりラウンド99に挑戦することも可能だぞ。
ラウンド99をクリアした暁には本当のエンディングが流れます。 ノコノコ甲羅の扱いに慣れたらぜひ挑戦してみてください(^^)
2人用の対戦ゲーム。
対戦モードは1人用とまた違った形式となっている。 フィールドの大きさは5×5となり、消しても消しても常に新しいクッキーが供給されてくるんだ。
勝利を決定づける要因は2種類のゲージです。 1つは中央で縦に伸びるポイントゲージ。クッキーを1列消すごとに伸びていき、先にゲージを溜めた方が勝者となります。
もう1つは上方で横に伸びるタイムゲージだ。 時間とともに伸びていき、これが限界に達するとタイムオーバーで負けになってしまう。 なお一度クッキーを消せばゲージは初期状態に戻るぞ。
1ゲーム勝てばヨッシーマークがもらえるわ。 先にヨッシーマークを3つ集めた方が最終的な勝者よ。
対戦モードを盛り上げてくれるのはまたもヨッシークッキーの存在です。 対戦におけるヨッシークッキーはオールマイティなものではなく、他のクッキーと同様ちゃんと5個並べないと消えません。
このヨッシークッキーを消すことで特殊な効果が発生するようになっているんだ。 どんな効果なのかは下に示しておこう。
どの効果が出るかは揃える前からわかっているの。 タイムゲージとゲームフィールドの間にあるウインドウを見てみて。 ここに今ヨッシークッキーを消したらどんなことが起きるか書いてあるのよ。
その時々の特殊効果が書かれている。
ウインドウの内容はランダムで切り替わりますが、これが大きな駆け引きの要素を生んでいます。 どの効果の時に揃えるか、ある程度考えながらプレイする必要があるからです。
相手のポイントが先行しているなら減らしてしまいたいし、 時間切れが迫っているならSLAVEで身動きを取れなくしたい。 ヨッシークッキーがもたらす戦況の揺らぎをコントロールできた者が勝利を掴めるんだ。
ヨッシークッキーは必ずしも自分に有利に働くとは限らないわ。 ウインドウの表示の頭に『1P』や『2P』って書いてあるんだけど、これはそのプレイヤーに対して効果が発動するって意味なのよ。
例えば1P側のプレイヤーが『2P +3』を引けば、相手のポイントゲージが3伸びるわけだ。 タイミングを誤るとこのように自分を不利に追い込んでしまうから、むやみに揃えるのは危険なんだな。
でもこのゲームで一番盛り上がるのは自分で『-7』を引いて自滅したときだったりするのよね(^^;) 思わず叫んじゃうし、周りからも溜め息が聞こえてきちゃうもの。
ギャラリーは戦況を客観的に見られるので思わず口を挟みたくなっちゃうんですよね。 人が集まった時のパーティーゲームに抜擢したい一作です。
ということで今回はヨッシーのクッキーを紹介しました。 振り返ってみてどうでしたか?
何度プレイしても熱中してしまうな。 クッキーを並べ替えて消すというシンプルなルールだが、列ごとにスライドさせる独特の操作性が奥深く飽きさせない。
私はラウンド11以降を知らなかったからビックリしたんだけど、個人的にはやっぱり序盤が好きだわね(^^;) 敵キャラよりクッキーを消す方が楽しいと改めて思ったわ。
ドット絵で描かれたクッキーはどれも本当に美味しそうですよね(^^)
そうそう、見た目で味が想像できるじゃない? 見てると口の中に味が広がる感じがして、ちょっと幸せな気持ちになれるのよ(^^)
パズルゲームといえば無機質なブロックが出てくることが多いが、本作ではあえてクッキーを用いたことで親しみやすさがあるよな。
パズル要素だけじゃなくて雰囲気も楽しんでほしいですね。 スウィートな外見が奏功して女性ファンも多い作品です。
パッケージ裏には『かわいさ保証付』とのコピーが踊る。
こんなにお腹が空くゲームは他にないから、プレイするなら前もっておやつを用意しておくことをお勧めするわ。 できればクッキーがあるとなおいいわね!(^^)
初稿:2021年07月24日
改訂1:2024年05月14日